栗といって、まず思い浮かべるのが栗ごはん。
子供の頃栗ご飯を食べるときは、ご飯と栗の配分を間違えないように食べるのが大変だった。
最後の一口はどうしても栗で終わらせたかった。
そしていつも思っていた。何でもっと栗をたくさんいれてくれないのだろう。
大人になって初めて自分で栗ご飯を作った時は、これでもかというくらいたくさんの栗を入れてみた。
そして初めて知ったのだ。栗がたくさん入りすぎた栗ご飯は美味しくないということを。
もうちょっと・・・というくらいがちょうどいい。
もっとも最近は皮をむくのが面倒でトンと作る機会はなくなった。
でも秋になって店頭に並び出すと、やっぱりたべたくなる。
とりあえずゆでて食べようと思って買ってきたのだが、ただゆでるのもなあ・・・と思い、ネットで検索していると「焼き栗」というのが出てきた。
「焼き栗かあ・・・。」
随分昔にイタリアのシチリア島に行った時に屋台で買って食べたのを思い出した。
もう11月の下旬でシチリアといえどもとても寒い日で、栗を包んでる袋で指先をあたためながら食べたのを覚えている。
というわけで、いざ。
フムフム、なんだ魚を焼くグリルで12分焼くだけと書いてある。
オーブントースターでもいいらしい。
魚のグリルでは何となくにおいが気になるので、オーブントースターでいくことにした。
・・・・・・・・・・・・20分経過。
ダメだ、やっぱり電気ではラチが明かない。
おもちを焼く網を出してきてそれで焼くことにした。
うん、イイ感じだ。
途中パチパチと皮がはじける音がする。
こんな感じ。
皮は熱いうちにむけと書いてある。
熱いので、軍手が必要。
簡単にむけると書いてあったのだが、渋皮はやっぱり残る。
無傷でむけたのは半分くらい。
結局なんだかんだと大事になってしまった。
その割には・・・。
あのシチリアで食べた味には遠く及ばない。
栗の種類が違うのか、それとも空気の違いか・・・。
やっぱり日本の栗には栗ご飯がよく似合う。