少し前にオリンピックスノーボードの国母選手の対応が、問題になっていましたね。
私は、彼はとってもセンスのない人なのだと思います。
服装のセンスということではなく、純粋に今を生きる「人」としてのセンスがない人です。
まあ、どうでもいいことですが・・・。
今まで多くのオリンピック選手が数々の名言を残してきました。
ぱっと思い浮かぶのは、競泳北島選手の「チョウ気持ちいい~。」とか、もうずいぶん前になりますが、マラソン有森選手の「自分をほめてあげたい。」あたりでしょうか。
他には・・・・・。
あれ、意外に出てこない。
マラソンの高橋選手や、フィギュアスケートの荒川選手は、なんと言ってたかしら・・・・?
実は私が、オリンピックの選手の口から出た言葉の中で一番好きなのは、柔道の谷選手の「最高で金、最低でも金」という言葉です。
これを初めて聞いた時には、ゾクっと鳥肌が立つような思いがしたのを覚えています。
これはシドニーオリンピックの前に彼女が言った言葉でしたが、そんな谷選手とは対照的な存在として記憶に残っているのが、同じくシドニーオリンピックに柔道100kg超級の代表として出場した篠原選手です。
どちらも金メダル最有力候補の二人です。
オリンピック前というのは、テレビでもよくその特集が組まれ、選手たちのインタビュー風景が毎日のように映し出されます。
谷選手という人は、何度も何度も繰り返される同じような、そしてさして重要とも思われない質問に常に笑顔を絶やすことなく、かつ真剣に対応します。
その姿を見るたびに、「えらいなあ。」と感心すると同時に「きっとこの人はこの瞬間さえも自分のメンタルを鍛えるためのトレーニングにしているのではないのかしら。」と思って見ていたものでした。
それに対して、「その質問にはもう前に答えてるじゃないですか。何度も同じことを聞かないでくださいよ!」と声を荒げる篠原選手。その姿はテレビでも何度か目にしました。
そしてその直後のオリンピックでの結果、谷選手は見事金メダル。まさに有言実行です。
対する篠原選手は銀メダル。しかも誤審疑惑という後味の悪さの残る負け方です。
なんともふたりの人間性を象徴するような結果だったなあと思いました。
世間では、篠原選手を悲運のヒーローのような扱いをしていましたが、私はなるべくしてなった結果だったと思っています。
長いですが、まだ続きます。
バルセロナオリンピックに出たマラソン選手と言えば、先に書いた有森選手が真っ先に浮かぶと思いますが、男子マラソンで谷口浩美という選手がいたのを覚えていますか?
そう、途中で転倒して靴が脱げてしまった選手です。
あの試合直後に彼が言った「コケちゃいましたよ。」これはすっかり有名になりましたね。
谷口選手の朴とつで、そしてまたどこかとぼけたようなひょうひょうとした人柄を表現するのにこれ以上ぴったりな言葉はありませんでしたから。
しかしこの「コケちゃいましたよ。」の後に実は続きがあることを覚えている方はもしかしたらあまりいないかもしれません。
この言葉の後に谷口選手は同じ旭化成の森下選手の結果をインタビュアーに尋ねます。
その森下選手が、2位だったことを聞いた谷口選手はこう言ったのです。
「そうですか。でももしいつも一緒に練習していた自分がそばを走ってあげられていたら、1位をとれてたかもしれないですね・・・。申し訳なかったなあ。」
何という人なのでしょう。
今書いてても涙が出そうになります。
ちなみにバルセロナオリンピックの前の年の世界選手権で谷口選手は優勝しています。
彼こそ、このオリンピックでの本命の1人と目されていた人物なのです。
この言葉は決してカメラを意識して言った言葉ではなく、思わず本心が口を衝いて出てきた言葉だったと思います。
本当にゴール直後でのやりとりでしたから。
人生に「たら、れば」はありえないとはよく言われることですが、私はいまだにオリンピックのことを思うたび、
「もし、あの時谷口選手の靴が脱げていなかったら」と思わずにはいられないのです。
見てて不愉快になった人が多かったのは、国としての代表だから、でしょうね。よりマナーやTPOは弁える必要があったかなーと。
個人参加ならいいんですが。
会見でも「?」なコメントだったので、これでメダルとらなきゃ格好わるいです、、、。大丈夫かしらん。
オリンピック選手の台詞、、
岩崎恭子さん「今まで生きて来た中で一番うれしかった」
〜 その歳でかぃ!と全員が突っ込んだでしょうが、可愛かったです。
原田雅彦「パパやったよぅ〜〜〜〜」
〜苦労したからなぁ、と涙が出ました。
感極まってとか、ふいに出る一言って、人柄がでますよね。
あぁ、この人って皆に支えられて愛されて成長した人なんだなぁ、って思います。
本当に岩崎選手のあの言葉は、日本中の大人が驚かされました。
でも彼女にしてみれば本当にそう思った瞬間だったのでしょうね。
原田選手は、4年前のことがあっての言葉でしたよね。
役者です。
同じく長野オリンピックのスピードスケート金メダリストの清水選手の
「筋肉と対話する」という言葉も話題になりました。
あの頃は何となく聞いていた言葉でしたが、
今だったら「なになに?」食いつき度120%の言葉です。